子育てにおける夫婦の価値観の衝突
子育てにおいて、価値観が違い衝突する夫婦も多いだろう。
最近、私の夫は「子育ては、どれだけ外に連れて行っていろいろなことを体験させるかが重要だ、それ以外は子育てじゃない」と自分の意見を強硬(きょうこう)に主張する。
確かに、外に連れていき、色々な経験をさせることは重要だろう。そこに異論はない。
しかし、後半の「それ以外は子育てとは言わない」に関しては、どうしても納得できない。
彼は、いつも「人の3倍努力しろ」と言ってくる人なので、わざと誇張して言っているのかもしれないが、言われた母親の気持ちを少し考えてほしいものだ。
それ以外は子育てじゃないって、じゃあ私は毎日何をしているのだ。なぜ子供たちは元気に育っているのだ。私は何もしていないのか。冗談じゃない。
人それぞれ、大事にしていることがあるだろう。母親と父親の思考が完全に一致している必要もないはずだ。各々の大事にしていることを子供たちに伝えていけばいいと思う。
現在、私には5歳の長男と2歳の長女、生後4ヶ月の次男の3人の子供がいる。
母親なら子供を連れて外出する大変さがわかると思うが、頻繁な授乳が必要な乳児を連れてでかけるのは一苦労だ。そのうえ、元気いっぱいな上の子2人を連れてとなると、、、
絶対に無理!とは言わないが、とても大変だ。
我が家は、保育園のない日曜日は、家で過ごすことが多い。主人は仕事へ。
実家も遠方で、友達もいないので、必然的にワンオペで子供たちの世話をしている。
スーパーや薬局に行きがてら散歩をすることもあるが、一日中家にこもってしまうことも多い。
私だって、外に連れて行って楽しい時間を過ごさせてあげたい。成長につながることを経験させたい。だけど、それができない時もあるだろう。罪悪感がないわけないじゃないか。
しかし、夜中の授乳もあり、寝不足だし、産後は身体も疲れやすい。注意が散漫して事故につながる可能性もある。
なぜそれが分からないんだろう、理解しようともしない。
「お前は駄目な母親だ」と遠回しに言われている気分だ。いや、言っているのだろう。
「母親であるお前がちゃんとしないと、子供たちは不幸になる」と日頃から言ってくるような男だ。
いくら優秀で、尊敬できる部分が多くとも、家族に思いやりのない言葉をかけるような人にはなりたくない、彼は私にとって反面教師である。そう考えるのが精神衛生上良さそうだ。
夫から発せられた一言に、こんなにムキになって苛々してしまう私も、幼稚でなさけない。
子供たちのためにできていないことも多いのは事実だ。無理のない範囲で、もう少しできることを探していこう。